ロボットの要素技術


近年、PCLOctMapOpenCVOpenNIOpenRAVEMoveIt!、KnowRob などのロボットの要素技術が次々とオープン化されてきている。これらの技術を使用すると、ロボットの深い知識がなくても、ITの技術者がロボットのソフトウェアを開発することが可能なる。
またロボットも現在、急激に低価格化が進みつつがあり、汎用的でローエンドのロボットに、オープンなソフトウェア技術が搭載され、さらにクラウドサービスとにつながることによって、適用範囲や、市場が一気に拡大する可能性がある。
例えばロボットからクラウド上のGoogle のオブジェクト認識エンジンを呼び出し、PCL と Kinect を利用して対象物体を 3D-CAD モデルに置き換え、認識し、ロボットを自律制御するような活用事例などがある。
また RSi では、インターネット経由でロボットを制御可能なプロトコル、RSNP などの策定も進んでおり、これらを応用した見守りサービスや、音声通信サービスなどの事例も紹介している。

■ OpenCV

1998年にインテルが開発、公開したオープンソースの画像処理用ライブラリで、画像フィルタリングや特徴点の抽出、物体検出など様々な画像認識、処理が可能で、既に業務の使用に耐えうるレベルになっている。その後、ロボット系ベンチャーの Willo Garage 社が引き継ぎ開発を行っている。最近では自動車の自動運転などにも応用されている。

■ RSi

国内では RSi (Robot Service Initiative) という、インターネット経由でロボットサービスを利用するための基盤を共通化、標準化を目指す団体ができている。ロボットサービスの分野ではロボット分野とネットワーク分野と実世界データの3分野が融合しつつある。
ロボットがクラウドと連携すると、クラウド上の様々なサービスを呼び出し、活用することができるようになる。例えばロボットにカメラを搭載することによって、遠隔で構内の案内や、監視サービスなどを行うことができる。またクラウド上の地図と連携して自動運転する実験なども既に行われている。
これまでハードウェア会社が主体だったロボット産業に、現在、IT系、クラウド系企業が続々と参入しており、ソフトウェアの重要性が非常に高まっている。これは現在のロボット産業を一変させてしまう可能性を秘めているが、ロボット分野で先行している国内のロボット産業ではその危機意識が低い。

今、あらゆるものづくりの分野でソフトウェアの重要性が高まっており、ロボットや自動車や、モバイル機器など、各ハードウェアに汎用的なOSが搭載されている、もしくはされようとしている。特に自動運転システムは、Google などをはじめとするネット企業が実用的なレベルでの実証実験を行っており、近い将来、普及することが予想され、その社会的なインパクトは非常に大きい。ロボットと3Dプリンタは、当初は別々の流れとして進化してきたが、将来3Dプリンタによってロボットの部品が作成されるなど、密接な関係になりうることが予想される。Google は最近では日本発のシャフトを始めとする大きのロボットベンチャーを買収しているが、その目的は今のところベールに包まれている。

関連記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です